MBSR_week4「ストレスとは何か?」

 12/17(日)MBSRのweek4を終了しました。早くも折り返し地点です。
いよいよMBSR(マインドフルネスストレス低減法)のキーとなる週に入ってきました。

今週のテーマは「ストレスとは何か?」。通常私たちがストレスを感じると思っているときは、例えば「仕事がストレスに感じる」「人間関係がストレスに感じる」「時間がないことがストレス」「思うように事が進まないことがストレス」とかその時々に遭遇する体験に消化されない思いが蓄積され、イライラ、モヤモヤ、ネガティブな感情に支配されているように感じるときが多いのではないでしょうか。漠然とした何かに「自分」が妨げられているような、もしくは「自分」が何かを避けたいという通底した思いのもとに行動を自動的に選んでしまっているのかもしれません。

まず大切なのは「stress is normal.」「ストレスは人生の一部である」であるということ。前週でも少し触れましたがストレスそのものは悪いものではありません。ストレスと感じる体験を詳らかに見ていくと、そこには体験を「ストレスの引き金/ストレスの要因」と「ストレス反応」に分けてみることができます。ここではあまり具体例には触れませんが、日常生活の中で起きる不快に感じる体験に照らし合わせてみるとわかりやすいかもしれません。先にも触れた人間関係、仕事、時間的プレッシャーなどの外的なものだけでなく、痛みや肉体的な特質のような内的なもの。
要は、自分に不快さを与えている対象と思っているものは「ただの対象」であり、それ自体が自分に快・不快を与えるものではありません。自分が「ただの対象」をどのように見て反応しているのか気づいてみる、というのが今回の主たるテーマです。

対象を見る(不快な出来事が起きる)と、ほぼ同時に起きる反応、例えば肩にギュッと力が入る、頭がカーっと熱くなる、胸にズシンと重たさを感じる、イライラ、怒り、悲しみ、「なんでそんな事言われなきゃならないんだろう」「私が悪いんだ」などという思考。

反応するということは、生物が進化する過程の中で獲得してきた身を危険から守るための防衛策です。ですからそれは人間にとって自然なことなのです。問題は対象と反応が一緒くたになっているうちは、ハムスターが延々と輪の中を走り続けているように、なかなかそのサイクルから抜け出ることが難しいということなのです。

ではそのサイクルから抜け出るには?ストレス要因とストレス反応を切り離してみるには?
それがこのweek4まで実践してきた「自分の起きていることに、価値判断を加えずに『気づく』」様々なエクササイズに内包されています。これは知識を頭に入れたところで実践できる代物ではありません。繰り返し繰り返し体験を通して、身体を通じて「分かった!」となった時に本当に自分自身が理解したということになるのだと思います、というのは久しくヨガ講師を務めてきた私の持論です。

じゃあ、どんなエクササイズを練習するの?と気になる方はぜひ次回のMBSRへご参加ください。



この写真を見て、水が半分しか入っていないように見えますか?それとも、半分も入っていると見えますか?

見え方によって変化する自分自身のストレス反応が今後のwell-beingにどのような影響を与えるのでしょう。それをweek5で学んでいきます。



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