MBSR_week3「自分自身の身体とともにある」



先週月曜日の朝焼け、我が家から臨む富士山です。
日の出前の空の色の移り変わりは早く、刻一刻と空模様は変化していきます。今みた一瞬の空は次の瞬間にはもうありません。だからこそ出会えるその一瞬が、後にも先にもない奇跡の一瞬です。
その一瞬の奇跡に出会えると嬉しい!日常生活に安らぎを与えてくれるような細やかな幸せ。
これに出会えるか出会えないかは、week2で触れた価値判断を加えずに「そのまま見る」という行為にかかってきます。自動的にメガネをかけて見ているとそこに在る幸せになかなか気づきにくいもの。

私たちは何かアクションがあった場合、どうしてもネガティブなものには気づきやすい性質があります。これは進化の過程の中で、生き抜くために必要である危機を察知する能力や防衛本能によるものです。ですから、ネガティブなものに目がいってしまうのは人間としてのデフォルト状態。一説には脳は良いことよりも、悪いことのほうが5倍反応してしまうんだそうです。人間として仕方がないことなので、あなたのせいではありません。

知らず知らずのうちに自分が連れていかれている自動操縦状態に気が付いて、その負のループに陥っていることに「あれ?なんかおかしいぞ?他にも道があるんじゃないの?!」と別の道を開拓して広げていくのが、week3のテーマです。

その新しい道を開拓していくには、「身体」という物質は自分の一番身近にあって練習の舞台にはもってこいなのです。week3ではヨガを通じて身体に起きている一瞬一瞬に注意を向けていく練習です。ここでのヨガはポーズの完成度や何かを達成することを目的としているのではなく、「今この瞬間に起きている体の感覚、心の働き、呼吸の移り変わり」に気づく練習をしていきます。身体の感覚と同時に起きる思考や感情を観察していきます。繰り返し行うことで自分の思考パターンや心の傾向性に気づきやすくなります。

例えば苦手なポーズに近づいてきたときに体はどのように反応しているのか、呼吸はどうなっているのか、その時に浮かんでくる思考はなにか、など観察対象が様々あり、何にもないと思っていた一瞬のなかに様々な蠢きがあることに気が付きます。限界ラインが近づいてきたときに体に起ってくること、また自分はここまでしかできない!と制限をかけている中でももしかしたら別の道を模索する新たな可能性に出会えることもあるかもしれません。

これは、日常生活に置き換えることもできるかもしれません。仕事や人間関係など、自らの身体で起きるパターンと照らし合わせてみるとどんなことに気づくでしょう?

week4はいよいよ「ストレスとはなにか?」MBSRの核心に迫っていきます。


[ヨガ&マインドフルネス スタジオ 無為風為]

主宰 渡辺みどり

静岡県富士宮市泉町256

tel/ 090-1741-9730
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