MBSR_week2「世界と自分自身をどのように見ているか」


MBSR (マインドフルネスストレス低減法)week2は白檀を焚いてお出迎え。

ボディスキャンや見る瞑想、その他のエクササイズを通じて『見る』という行為で自分が自分以外の世界とどう関わっているのかを探索していく2時間半。

例えばこれはどんな形に見えますか?
どんな色に見えますか?


見る角度によっては長方形に見えるかもしれません。また別の角度から見ると円かもしれません。シルバーかもしれませんし、黒かもしれません。見る対象そのものは変わりがないのに、見え方は様々です。

いやいや、そんなこと言ったってこれはタンブラーでしょ?と思われるかもしれません。
それは私たちが、これを飲みものを入れて持ち運びできるもの、と知っているので、先入観で対象をとらえています。

往々にして、私たちは目に映るものを法則や慣例に従って「見る」という行為をしています。
見るときに同時に起こる見え方のパターンに気づいたり、無自覚の自分の習性や癖に気付いたり、「もう全部見たから、ここには新しいものはない」と判断してしまうなど認識する際にさまざまな態度が現れてきます。

見え方に付随するフィルターは私たちが今まで生きてきた証でもあります。いわば自動的にメガネをかけて自分のレンズを通して見てしまっているのかもしれません。メガネをかけて見ることが悪いことではなく、問題は自分の知らないうちに自動的にレンズを通してみてしまっている、ということです。
大切なのは、自分の知らないうちに自動的に反応してメガネをかけて物事をみて価値判断を下していることに気づくことなのです。

ボディスキャンは、自分の体を価値判断を加えずに「そのまま見る」という練習にはもってこいのエクササイズです。私たちの心も体も一瞬たりとて同じものはなく、とどまることなく移り変わっている「無常」です。その一瞬一瞬に注意を向けて気づくというのはまさに一期一会。そこに出会える奇跡を面白がってみましょう。

そして、MBSRはマインドフルネスを用いてどのように日常生活にコミットしていくかがメインテーマです。日常生活で起きている体験の自動的な自分のパターンに気づいてみると、思いがけないものが見えてくるかもしれません。体験には正解も不正確もありません。

さてWEEK3のテーマは「体に戻ってくる」。主なプログラムは「ヨガ」。
これ聞いてどんな思いが浮かぶでしょう?


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